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今回調べた言語について、地図など

先月成都でやったフィールドワーク、主に調べてきたのは、四川省雅安市宝興県で話されるギャロン語の方言です。地図をこのブログに貼り付けられることに気付いたので、早速やってみました。この方言を話す人たちの住む場所、こちらです。

ギャロン語ヨチ方言



あと、道孚県(チベット語でタウ、スタウ語でスタウ)の中心地より少し上流で話されるスタウ語方言の話し手もいて、忙しい合間を縫って2日間ほど相手をしてくれました。この方言の話される場所は、こちらです。

スタウ語マズル方言



このスタウ語について、黄布凡という方の書かれた文法概説に出てくる、すてきな例文があります。「私は茶碗に毒を入れたのを忘れて、その毒を飲んだ(飲んでしまった)」という例文です。このとき、「私は○○を飲んだ」と普通に言うのとは、「飲んだ」の形が違うというのです。つまり、意図的か非意図的かで動詞の形が異なるという話です。
これ、(下に出てくる)ダパ語にも似た現象があります。

で、今回、せっかくなのでギャロン語で同じ例文を聞いてみました。
「私は毒を飲んだ」
「私は茶碗に毒を入れたのを忘れて、その毒を飲んだ」
……いきなり、縁起でもない文を聞いて、ごめんね。

結果、見事に、全く同じ形の動詞が出てきました。
ギャロン語は、この、意図的かどうかを動詞の形で区別することはないんです。
一方で、直接知ったか間接的に知ったのかを区別する形式はあるので、次の2つの状況では動詞の形が異なります。

「ツェリャンは茶碗に毒を入れたのを忘れて、その毒を飲んだ(私はそれが毒だとは知らなかった)」
「ツェリャンは茶碗に毒を入れたのを忘れて、その毒を飲んだ(私はそれが毒だと知っていた)」

場所も系統も近いけど、けっこう違う、と、確認できた話……でした。

さて、ダパ語を母語とする人も一人いるのですが、今回は忙しい時期に当たってしまい、1回会っていくつか質問しただけになってしまいました。また、この方は、実家でもあまりダパ語を話すことがなく、細かいところは自分でも自信がないとのことで、完全な話し手というわけではありません。この方の方言の故地はこちら。

ダパ語ダト方言



2001年頃から継続して調べていた、ダパ語メト方言(もう少し大きく括るとトゥニ方言)については、道孚県まで行かないと話し手に会えず、道孚県あたりは現在外国人が行くことができない状況なので、ここ数年、ほとんど教えてもらえていません。協力者さんたちが元気なうちに、また行きたいなあ……

ダパ語メト方言(トゥニ方言)



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